鳥居

鳥居

神社のご参拝で、何気なく行っている所作ですが、その1つ1つにも、当たり前ですが、ちゃんと意味があるのです。

まず、衣服を整え、穢れを祓い、礼をするのは言わずもがな、神様に失礼のないようにです。

そして、神社を象徴するように、でん!と構えた「鳥居」は、赤色が一般的ですね?

中には、違う色だったり、色そのものがない鳥居もあります。

形容もさまざまで、屋根があるもの、根元に細工がしてあるもの、表札が掲げられている鳥居もあります。

この「鳥居」ですが、諸説あって、はっきりしたことは、残念ながら分かっていません。

その名の通り、「通り入る門」という説もあれば、ニワトリが止まる「止まり木」を模しているとも言われています。

これは、日本では、神の使者がニワトリであった、と考えられていたことから来ているようです。

いずれにしても、日本の伝統美を競うように、職人技が光る一種の芸術品と言っても過言ではない素晴らしさです。

次に、鳥居をくぐると、両端で厳しい表情をして出迎えてくれる「こま犬」です。

この石像は、神社を守るために安置されているものですが、「稲荷神社」などでは巻物を加えた「お狐様」だったりしますよね?

そして、この「こま犬」は、実在するものではありません。

想像上の守護獣で、「あ型」と「ん型」に分かれています。

ちなみに、「あ型」は獅子を模し、「ん型」が、犬を模しています。

現在は2体、併せて「こま犬」と呼ばれるのが一般的になっていますが、もとは違う生き物だったんですね~。
(よく見ると顔つきが違います)

あんな小さな体で、力を併せて神社を守っているなんて、可愛らし・・・いえ、頼もしいですね。(笑)

神様の使者として祀られているものなので、触れておくと、ご利益があるかもしれません。

神社に行った際には、ぜひ、ねぎらいの意を込めて、撫でてあげてください(笑)