千体地蔵

千体地蔵

熊本県上益城郡にある千体地蔵。
「千体」となっていますが、実際は800体ほどだそうです。(笑)

このスポットでは、「教博地蔵」という石のお地蔵さまが建立されています。
そこには、こんな伝説が伝えられています。

教博地蔵

その昔、たいそう粗悪な寺の住職がいました。
この住職が、ある日、友達と温泉に行こうと準備をしていました。

その日の朝、住職の母親が朝食を用意し、住職に薦めたところ、「まだ準備も出来ていないのに、何を言っているんだ!」と怒り、せっかく母親が用意した朝食に手も付けず、足蹴にして、そのまま出かけてしまいました。

温泉地に付き、ゆっくりと温泉を楽しんでいると、さっきまで晴れていた空がにわかに曇り、突然雷が鳴り響き、大地から火災熱風が噴き上がりました。
住職と一緒に来た友達はとっさに逃げましたが、住職だけが逃げ遅れ、雷に撃たれました。

そして、「俺は今朝、母親に対して親不孝をしてしまったから、ここで死んでしまう!」と言いながら、もがき苦しみました。

ですが、慌てて助けようとした友達の手をすり抜ける形で、住職の体は真っ黒く焼け、下半身から崩れるように灰になってしまいました。

殺生岩

教祖地蔵との関係は、はっきりとは分かっていませんが、教祖地蔵のすぐ近くにある岩です。

もともとは、誰かに撃たれた「九尾の狐」だと言われています。

硫化水素や亜硫酸、ヒ素などの有毒ガスを吹き出し、近づく者を全て殺してしまうことから付いた名前です。