ご利益のある神社・パワースポットを知りたい方、興味のある方のために、
ミステリー好きな私がその魅力を解説しています。
京都府京都市にある橋姫神社。
「橋姫」とは、公家の出の娘で、近くを流れる宇治川を守る、川の女神として知られています。(もともとは男女対で、橋の袂に祀られていたもの)
橋姫はとても愛らしく美しい美女として伝えられていますが、「平家物語」に登場する橋姫は恐ろしく嫉妬深い、鬼女として伝えられています。
橋姫が鬼になった原因は、なんと「貴船神社」にあるのです・・・。
言い伝えでは、恋人や婚礼前のカップルが、この神社に参拝、または神社の前や橋を通ることはタブーとされています。
嫉妬深い、橋姫の妬みに触れると、その男女の仲は切れると言われることから、婚礼の行列は、この橋を渡ることは避けて通ると伝えられています。
また、橋姫を祀る「宇治橋」の上で、他の橋を褒めたり、女性の話をしたりすると、何か恐ろしいことが起きると、むかしから信じられてきました。
この「橋姫」に関する、恐ろしい伝説を、以下に紹介します。
平安初期、大変、嫉妬深い公家の娘がいました。
その娘は、契りを結んだ男の心変わりに嫉妬し、浮気男とその相手の女を怨んで、貴船の神に祈り、浮気男と恨めしい女を呪い殺したそうです。
様相は、長い髪を5つに分けて5つの角を作り、身体を朱く染めました。
頭には鉄輪を載せ、頭には薪を刺し、火をつけ、口には浮気男と、その相手の女への呪いの言葉を書き連ねた書を銜えました。
こうして娘は、生きながらにして鬼となりました。
さらに「貴船神社」には、橋姫が「丑の刻参り」で呪詛を行ったとされる「ご神木」が、今も残ることから、「藁人形を使った呪い」のルーツは、橋姫が行った呪いの儀式だと伝えられています。
1. 白い着物を着け、髪は乱し、顔に白粉、歯には鉄漿、口紅は濃く付ける。
2. 頭には鉄輪をかぶり、その三つの足にローソクを立てて灯す。
3. 胸には鏡を掛け、口には櫛をくわえる。
4. 履き物は、歯の高い足駄とする。
5. 寺社の古い神木に、憎むべき相手を型どった「藁人形」に五寸釘を、金槌で打ち込む。
6. けして、人に見られる事なく、7日間「丑の刻参り」を行う。
7. 帰り道に、黒い大きな牛が行く手に寝そべっているのを、恐れることなく乗り越えて帰ると、みごと呪いが成就する。