白鬚神社

白鬚神社

滋賀県高島市にある白鬚神社。

琵琶湖に浮かぶ、朱塗りが美しい大きな鳥居は、景観の素晴らしさで絶賛される神社です。
創建は1900年前。
近江最古の神社とされています。

また、全国にある「白鬚神社」の総本社にもなっています。
大晦日などの特別な日は、日没から数時間ライトアップされ、昼とはまた違う美しさを見せてくれる神秘的な神社です。
ご利益は、延命長寿。

境内には、名だたる歌人の歌碑が立ち並び、1か所で何通りも楽しめる穴場です。
また、この神社裏の山斜面には、古墳が点在し、石室が岩戸社として祀られる、珍しい神社でもあります。

参拝も出来るようになっていて、ご利益を求める人が後を絶たない、パワースポットとして人気です。

この神社にも、ほのぼのとした、ちょっとだけ可哀そうな(笑)伝説が残されています。

ある日、帝が美しい景観と清い湖畔に魅せられて比叡山を欲し、白鬚明神に使いの者を送りました。

すると、その日の晩、明神は、豊かな白鬚をたくわえた、老人の姿で帝の夢に現れ、こう言いました。

「わしは、あの比叡山に長く住む明神である。この度、そなたが、あの比叡山を欲しているということだが、あの山を、そなたに譲れば、わしの釣りをする場が無くなる。どうか、この話は無かったことにしてもらえぬか?」

帝が考えあぐねていると、次に薬師如来が現れ、明神を説得しました。

その声は、よく聞こえず、どんな取り交わしがされたかは判断出来ませんでしたが、明神は、如来の説得を聞き入れ、しぶしぶ帝に、比叡山を譲り渡すことに承諾したそうです。

如来がどんな話を持ち掛けたのかは、知る由もありませんが、明神には少し可哀そうな気もしますね(笑)

釣り好きの神様って、なんだか愛嬌があって可愛いと思ってしまいます。
恐れ多いですが(汗)

比叡山を譲り渡した後、明神は新しい釣り場を見つけられたでしょうか?
ちょっとだけ、気になってしまいますね(笑)