伊奴神社

伊奴神社

愛知県名古屋市にある伊奴神社。

祭神は「伊奴姫神」で、ご利益は、安産と子宝と言われています。

この神社では、「犬」がキーワードになっていますが、犬は子供をたくさん設ける、という所から、このようなご利益が生まれたとされています。

境内を進むと、入り口の定番の「狛犬」とは違う、ワンちゃんの「狛犬(?)」というか、犬の石像もありました。

何だか、凛々しい姿が印象的な、中型犬。
私には、柴犬に見えましたが、根拠はありません。(汗)

おみくじも可愛らしい、陶器の犬です。 おみくじの結果はどうでも、そのまま持って帰るのもアリだなと、何個も欲しくなります。(笑)

その他に、お守りも色々あって・・・この神社で、私の1番のおススメ!
「犬鈴御守り」布袋に、小さな白い犬が収まるように入っていて、アクセサリー感覚でカバンに付けるのもいいですよ~。

この、おみくじやお守り目当てで、ペット愛好家の人が参拝することも多いのだとか。
インターネットでも購入できるみたいなので、欲しい人は、検索してみてください。

また、この神社に纏わる伝説が、以下のように伝えられています。

むかし、山伏が伊奴村に立ち寄り、一晩の宿を求めたところ、村人は快く山伏を家に招き、手厚くもてなしました。

その日の晩、その土地の村人が、度重なる洪水の被害に、ほとほと困っている、と相談すると、寝床を貸してもらったお礼にと、山伏は御幣を建て、お祈りをして納めました。

そして、「この中のモノを、けして見てはいけない」と言いのこし、伊奴村を後にしました。

その年から、毎年、あれほど酷い被害の爪痕を残していた洪水はピタリを止み、村は豊作に恵まれ、平穏な毎日を送っていました。

ところが、あれほど見るなと言われれば、人は却って見たくなるものです。

山伏が建てていった御幣の扉を開けてしまいました。

中には、犬の絵と犬の王と書かれた1枚の木札が入っていました。
その御幣を開けてしまった次の年から、また洪水が村を襲い、村はかつてないほどの大被害にさらされました。

その後、何年かして、あの山伏が伊奴村を訪れると、村人は御幣を開けて、中を見てしまったことを詫び、今一度、御幣を建ててくれないかと頼みます。

山伏は、2度と御幣の中を覗かないことを条件に、再度、御幣を建て直しました。
村人は、その御幣を「伊奴神社」として、丁重に祀り、大切にしたということです。