赤城神社

赤城神社

群馬県前橋市にある赤城神社。

山神様が女神なのもあってか、ここの神社に参拝した女性の願いは必ず聞き届けられる、と噂の女性必見の神社です。

この神社には、このような伝説が伝えられています。

むかし、高野辺大将家成には、美しい2人の娘が居ました。
その母は、娘たちが幼い頃に他界していて、父と3人で暮らしていました。

ある日、家成は、側室である桂御前を妻に召とり、御前のまた、可愛らしい2人の娘を設けました。

しかし、御前の娘たちの可愛らしさも、家成の娘たちの美しさには到底かないません。
御前は次第に、この家成の娘たちの美しさを羨み、嫉妬し、疎ましくさえ思うようになりました。

「あの、2人の娘さえ居なければ・・・」

ある日、家成は、都より、急な用事で出かけなければならなくなり、家を御前に任せ、1人、都へと出かけていきました。

その間に御前は、家成の2人の娘を亡き者にしようと企て、裏の池に沈めて、殺してしまいました。

帰ってきた家成は、おおいに悲しみ、あちこち探し回り、ようやく裏の池にたどり着きます。

すると、悲しみにくれる家成の前に、1羽のカモが現れました。
ふと見ると、その背には家成の2人の娘が穏やかに微笑みながら座っています。

それを見て、家成は娘たちが赤城大明神に召され、神になったのだと知ります。

以来、この神社に参拝した女性の願いは、必ず聞き届けられ、さらには、この神社で祈願すると、美人の娘が生まれると言われるようになりました。